このレビューはネタバレを含みます
マリーヌヴァクト目当てで鑑賞。
前作「17歳」でとにかく彼女の魅力にハマってしまいました。
本当に美しい。
探りたくなるような独特な雰囲気。
難しい!というかややこしい!
何だろう。私まで混乱する。
1回では全てを理解できない。いや何回観ても何が真実なのかきっと辿り着けない気がしました。
優しい彼ポール(弟)
刺激的なルイ(兄)
クロエの欲望が怪物を生み出したのかなって思う。
ルイの診察に訪れたクロエは「次(診察)なんてない」って言います。
普通だったらこの医師酷いなって絶対行かないと思うんですよ、でクロエも最初はそう思ってたはずなのに2回目に行ってしまう。
劇中、「電話して来ないで」「あなたにはもう会わない」「行かない」って言ってるのに何度も診察に行ってしまう。
本当はルイは存在しないのでは?と思った。
優しさ求めてポール、快感求めてルイと何度も2人の間を都合よく行き来しこれはもうクロエの欲望が怪物となって現れたと思いました。
クロエがポールを支配するシーンもちょっと怖かった。まるでルイだった。
あと「17歳」の時同様に行為を客観的に捉えてるシーンが何度かあり気になった。
映画のポスターからも色々現れている。
上の方は部屋のドアが閉まっており、下は空いていてベッドが見える。
上のクロエは地味なファッションだが、下のクロエは何も身につけていない。
上のポールは真面目な感じするけど、下のポールはタバコ吸って雰囲気怖い。
それぞれ「対」になっていて閉鎖と開放、外側と内側を表していると思った。