【あらすじは読むべからず】
Filmarks試写会にて、6/1(金)公開『ハッピーエンド』『グッド・タイム』に次ぐ、厭な予感しかしない鬼畜監督の誘い映画『ビューティフル・デイ』を一足早く観させてもらいました。
『少年は残酷な弓を射る』で世界を震撼させたリン・ラムジー監督作だ。
まず、始めに本作を楽しむコツを教えます。それは、「決してあらすじを読まないこと」だ。何故ならば、勘が鋭い人なら、本作の原題『YOU WERE NEVER REALLY HERE』の意味が一瞬で分かってしまうからだ。
実は、ブンブン、本作の正体あらすじで分かってしまっただけに、本作に一本満足できなかった。
確かに、ホアキン・フェニックスの『ザ・マスター』さながら、サイコパス演技は凄い。しかし、物語にツイストが少なく、フェニックスの設定を活かしたカメラワークも全くしていないことから陳腐でアート気取りな失敗作に見えてしまった。
昨年のカンヌで同じく出品された、『グッド・タイム』の方が、暴力と心情の関係を多層的に描いており、また巧みな目線の表現を盛り込む事でズバ抜けて面白いサスペンスとなっていた。故に、脚本は何も知らない状態で観たら面白いかもしれないが、今ひとつ決め手に欠けている作品であった。
厳しい評価ですみません、、、