ホアキンの目がグリーンウッドの音魔術にかかり徐々にメルギブソン化していく物語。これでもかとカメラ構図と音楽を魅せつけてくる。役者が後回しな映画ひさびさに見た。監督の十八番でもある過去と現在のモンタージュと、据え置きカメラの切り替え、そして数字のカウントダウン。画面いっぱいにノワール臭が溢れていた。かっこいいんだけど相当監督病んでらっしゃるんじゃないか。心配。ダークナイト並みの不協和音に映画館が揺れる2時間。トンカチ片手にメルギブソン化したホアキンほど恐ろしいものはこの世にないわ(ヘクトルでも勝てないはず)。しかしオールドボーイといいカンヌは金槌で人を殺す演出が好きなのか?w