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ビューティフル・デイのMALPASOのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
4.0
衝撃作「少年は残酷な弓を射る」の女流監督リン・ラムジー久々の作品ということで期待。ホアキン・フェニックス主演ということで期待。

リン・ラムジーの静かで落ち着いた暴力が炸裂。暴力描写を露骨に描かないんだけど、想像させるのが上手い。嫌ですが。画角を狭くしてることで周囲が見えない観客は不安になる。

「イコライザー」ホームセンターで救出(殺人)の道具を手に入れる。トンカチを手に闘う様は「オールドボーイ」を思わせる。

音楽は、ポール・トーマス・アンダーソン組のジョニー・リングウッド。この人、クラシックの音楽的素養が身についていて、影響受けたのがロックなので、独特な素晴らしい音楽。今回は主人公の高ぶり心を音楽で表現しているよう。

「タクシードライバー」を思わせるシーンが度々登場。“選挙”もあるし。少女救出シーン、「タクシードライバー」は撮影監督が建物の屋根をぶっ壊して俯瞰で撮影し名シーンになった。こちらは防犯カメラの映像を使って、モノクロ、無音で暴力を映し出す。
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