ツネイシ

ビューティフル・デイのツネイシのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
4.0
原作未読。

21世紀のタクシードライバー
なる檄ベタな惹句が予告編で
流れますが、鑑賞後に自分も
その通り!と思ったり。

幼少期や戦地で受けたトラウマ
で心の壊れ切った男、ジョー。

彼が仕事で救った政治家の娘。
直後、再び何者かに攫われる。

自身も消されかけ、自分の
稼業に関わる者たちも次々
消されていき、彼らの魔手
はジョーの家に至る。

老いた母を殺され、失意の
果てに入水自殺を試みるが
攫われた少女の記憶が蘇り
思い止まったジョーは彼女
の救出に動き出す。

ぶっ壊れた闇の稼業人ジョーの
老母に見せる優しさとユーモア
トラウマによる痛々しい挙動を
ホアキン フェニックスが快演。

1番怖かったのは公衆浴場?
での会心の笑み。

意味不明かつ清々しい感じが
スッゲェ怖い。

暴力をカメラ映像や鏡に映る絵
や撃ち抜かれた眼鏡やら血痕等
事後の情景の映像で間接的に
見せる手法が特徴的。

意表をつく決着のつき方も又
今時っぽい。

タイトルが出るカットや殺し屋
の意外な最期のアクション。

禍々しい音楽も素晴らしい。

出番は少ないが強烈な存在感の
ヒロインも忘れられない。
ツネイシ

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