『ファントム・スレッド』のサントラCDを購入したら、同じくジョニー・グリーンウッドが音楽を担当するコチラの映画をAmazonが勧めてきた。
時間の都合で映画館では見逃し、やっと鑑賞。
カンヌ国際映画祭で絶賛され、男優賞と脚本賞を受賞した作品。
ホアキン・フェニックスが、退役軍人で行方不明者を探す仕事を請け負いながら細々と生活する殺し屋ジョー役。過去にトラウマ（PTSDかな？）を抱え、髭もじゃで血走った眼でくたびれた姿、一瞬「誰？」と思うほど。役作りがすごい。
議員の依頼で娘探しを請け負い任務を遂行したジョーの、いつもとは違う1日が描かれる。
音楽やSEも美しく絶妙に不安を煽る。そして映像がとにかく「美」！
バイオレンス描写の多いサスペンスなのに、アート映画のよう。構図や自然の切り取り方、光の使い方など、アート作品が好きな人なら観る価値あり。
そして暴力的な場面もたくさんあるのにあくまで「静」な表現が独特。
バイオレンスものにはよくある展開なのかもしれない。が、なかなか観るジャンルではないから新鮮だった。
美しく渋く凄惨な映画、自分は暴力的なのは苦手なのでスコアはこんなもので…（好きな人ならもっと高スコア必至）
