リン・ラムジー監督による快作!!
心に闇を抱える主人公ジョー。
陰謀に巻き込まれる中で、説明皆無の極めて抽象的なフラッシュバックが挿入され、人物造形を観るものの想像力にのみ委ねる。
ジョーの心理を正真正銘に類似体験させられる、素晴らしいハードボイルド作!
この映画、原題の「心ここにあらず」的なニュアンスの方がしっくり来る。
ジョーと少女のニーナ。
二人の交流はそれ程多くないけど、抽象的な感情である絶望した二人ゆえのシンパシーを、抽象的な映像表現でくり抜けている。
この手のラストは弱い。涙が止まらなかった。