ブロックバスター

ビューティフル・デイのブロックバスターのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
3.5
※あらかじめ、あらすじを読んでから見た方が良い。というのも、説明不足な部分が多い作品だから。

正直、冒頭の45分くらいまでは「中だるみな映画だな」と思ってしまった。だからこそ、結構好き嫌いが分かれる映画なんだろう。
ずっと説明不足で進むストーリーと、現実と妄想が入り組んだ映像は、まるで迷路の中を進むような感覚に陥る。

そんな中、主人公のジョーはどうやら大きなトラウマを抱えて、死にたい気持ちを押し殺しながら日々生活していることだけは分かる。どうやらジョーは、人身売買の犠牲になった少女たちを救う殺し屋らしい。でも、政治家の娘、ニーナを救出したことで、次々と事件に巻き込まれて…。

ラストシーンで、ニーナと対峙するシーン。
“It’s a beautiful day”と問いかけるニーナが現実なのかどうか、それは見る側の捉え方に委ねられる。

ヒゲ面のムサい男と美少女のキャラクター構成は、LEONに通ずるものがあるのかな?賛否両論分かれるが、私は結構好きな映画だった。シーンの一つひとつが絵画のように緻密なので、見ていて心地良い。

ちなみに、作中の音楽めっちゃ良いなと思ったら、レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドが手掛けてるんじゃん。早く教えてよ。