トラヴィス

ビューティフル・デイのトラヴィスのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
3.8
怪優。

クラウスキンスキー、ドニラヴァン、パトリックドヴェールは特にそう思うのだが、一般的に認知の広いのはジャックニコルソン、ゲイリーオールドマンとかでせうか。


ホアキンフェニックスも上記俳優に劣るとも勝らない怪優だと思ってますが、本作を鑑賞しようという動機も彼の出演だからでした。
見てみると、本作はniftyな映像が散りばめられていた。
バイオレンスな内容なのに極力そのシーンを写さなかったり、接写の多用だったり、車の追跡シーンだったり、面白いところも多々ありました。
レフンのドライブのような鼻に付くかっこつけではないところが好印象。

バイオレンスシーンを写さないという試みが面白いアイデアであったが、一方で、どこか匂いだけ嗅がされてお預け感が半端なく、他作品で見たようなテイストのつまみ食い感もしなくない。

見終わってみると最大の魅力はホアキンフェニックスの演技に尽きるというのが正直なところ。

そういえば、この監督、少年は残酷な~の監督で女性なんですな。
センスとかオシャレ感が女性的な感じなのが妙に納得した。