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ビューティフル・デイのsoumaのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
2.8
“You were never really here.”

ジョーカーを観るまで
ホアキン・フェニックスを知らなかったので
ホアキンの作品でも観てみようかとチョイス。

「殺し屋と少女の物語」か。
LEONみたいな感じかな~と思いながら観たけど全然違った。
むしろ、作品の雰囲気としては
ジョーカーに近かったと思うのは僕だけじゃないはず。

◆考察&感想(※後半ネタバレあり)
音楽も映像美も素晴らしく
脚本も途中までは面白かった。
そう、途中までは…。

・数字のカウントダウン
無意味に数字を読み上げていくシーンが何度となく入る。
これは凄くいい演出だった。
ニーナの現状やジョーの過去を知ると
現実逃避の手段だったんだなと理解できる。

・原題
“You were never really here.”
これはなかなか難解なタイトル。
Youは誰でhereはどこなんだろう。
それに過去形なのはなぜなのか。
結構考えたけど
しっくりくる答え思いつかなかったな。


・問題のラスト15分(ネタバレ)
それまでは面白かったのに
ラスト15分くらいが
急に意味不明モードに入って

えっ…??え~・・・

っていう感想しか出てこない。

問題なのは、最後あたりの議員邸に行ってから。
この15分でよくここまで作品をぶち壊してくれたよ。

問題①:ジョーの発狂
議員の死体見つけたあとに
急にジョーが発狂し始めたのマジでなんだったの?
"I’m weakness."ってなんでなんだよ。
なんで服脱いだの?
ちょっと暖房効きすぎだったのかな?(白目)


問題②:謎の夢オチ
ラストの喫茶店で自殺する夢オチシーンなにさ?
なにがしたかったのさ?
必要だった?
あれで過去と決別したということ?
絶対あのシーンなかったほうが良かったよ。
あのまま少女と”It’s a beautiful day.”で
二人で喫茶店を出ていくシーンで終わってくれてたら
圧倒的に好きだった。


◆キャスト
・ジョー:ホアキン・フェニックス
ジョーカーと少しかぶるようなキャラだったかな。
精神的に問題を抱えている
母との二人暮らし
結末が違えば、これも名作になったと思う。
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