DBS

ラブレスのDBSのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
3.5
ロシア、地で愛のない女と男の元に生まれた息子アレクセイ。

母親は常にイライラして怒鳴り散らす人間で、子どものことが嫌い、自分の幸福が最優先のSNS中毒(欲求不満)で自己中。子どもに日々当たり前のようにプレッシャーと憎しみを投げつける。

父親は浮気相手が妊娠中で臨月?、にも関わらずセックスするほど性欲(自己中)が強く、その腹に向かってリンゴを投げるほど欲以外に無関心、にもかかわらず仕事(社会的体裁)が大事な器がゼロほど小さい自分勝手野郎。2人とも子どもに興味なしのアパート生活は地獄のようだ。母親の母親も娘と全く同じ性格の怒鳴り散らし系で無愛の恥知らず狂人。

息子アレクセイ12歳はそんな終わってる家庭で育ったため社交性が低く友達が1人しかおらず、母親が怒鳴りながら隣室で別れ話をする時に愛されていないことを実感して号泣し(親は当然それに気づかず)、飯も食えないほどストレスを溜めて、雪の降る秋に失踪する。

ギリギリ失踪しなくても、こんな家庭はざらにあると思う、日本でも、大勢が。

別れ話、糞夫婦のクソつまらない人生模様、息子捜索、その後。という四段構成。

全体的にロシア社会の歪み、弱者(子ども)への暴力と無関心が各カットに映る。ひたすらそれだけ。
ひたすらそれだけ、、ゆえに観客には反発心(胸糞)が生まれる。反面教師的な役割を課された映画。

自分が満たされることへの欲求が一番で、他者(子ども)への愛がない。それが「この世の終わり」だと言う。
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