このレビューはネタバレを含みます
思わず涙が、ホロリと流れたシーン
息子かもしれない遺体に対面して、母親が慟哭して号泣する
『息子じゃない。彼には胸元にホクロがあるの。早く片付けて』
取り乱し、元旦那をぶつ
『あの子を渡すつもりなどなかった』
男は、冷静を保とうとするが、壁にもたれ、男も泣き崩れる
身勝手な元・夫婦は、息子に愛情を持っていたのか。
重い作品だったけれど、目が離せなかったな。
同じ監督の作品で、そういえば『父、帰る』を鑑賞していたのさ。
フィルマを初めてから、いろんな方々の渾身のレビューを読ませて頂き、記憶を呼び覚ませるのが良き。
この両親は、新しいパートナーと人生を楽しみたいが為に、綺麗な瞳を持つ少年の養育権をなすりつけ合う。
その醜い争いに、子供は耳をかたむけ、母親がトイレで用をたし、扉を閉めると、そこには、泣きじゃくり、顔をしかめ、悲しい涙を流す男の子がいる
可哀想に😢😢😢
なんてことを子供の前で。
その少年は、涙を流し嗚咽を堪えながらベッドに入る
アレクセイ、こっちにおいで。おばちゃんが貴方を抱き締めてあげたい。
うちは、三人兄弟独身で、君のような小さな子供を養うくらいの度量は、あるわ。可哀想なアレクセイ。こっちにおいで。
行方不明になった息子は、病院で預けられている子供なのか、
無残に傷つけられ、変わり果て、遺体となった子供なのか、
鑑賞者は、想像力を掻き立てられる
アレクセイ、君は、生きているの?
それとも、冷たい湖に沈んでいったの?
二人目の奥さんの子供を、乱暴にゆりかごに叩きつける男に、『愛』をもって、生きてゆくことができるのか?
母親が『ロシア』と書かれた服で走りだすシーンの意味は?
闇深い作品だったなぁ。
息子の一筋の涙に目を向けず、母親は携帯の画面に目を向ける
どんなときも、彼の瞳を見つめないで、携帯の画面を凝視する