ぱるみ

ラブレスのぱるみのネタバレレビュー・内容・結末

ラブレス(2017年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

思わず涙が、ホロリと流れたシーン

息子かもしれない遺体に対面して、母親が慟哭して号泣する

『息子じゃない。彼には胸元にホクロがあるの。早く片付けて』

取り乱し、元旦那をぶつ

『あの子を渡すつもりなどなかった』

男は、冷静を保とうとするが、壁にもたれ、男も泣き崩れる

身勝手な元・夫婦は、息子に愛情を持っていたのか。

重い作品だったけれど、目が離せなかったな。

同じ監督の作品で、そういえば『父、帰る』を鑑賞していたのさ。

フィルマを初めてから、いろんな方々の渾身のレビューを読ませて頂き、記憶を呼び覚ませるのが良き。

この両親は、新しいパートナーと人生を楽しみたいが為に、綺麗な瞳を持つ少年の養育権をなすりつけ合う。

その醜い争いに、子供は耳をかたむけ、母親がトイレで用をたし、扉を閉めると、そこには、泣きじゃくり、顔をしかめ、悲しい涙を流す男の子がいる

可哀想に😢😢😢

なんてことを子供の前で。

その少年は、涙を流し嗚咽を堪えながらベッドに入る

アレクセイ、こっちにおいで。おばちゃんが貴方を抱き締めてあげたい。

うちは、三人兄弟独身で、君のような小さな子供を養うくらいの度量は、あるわ。可哀想なアレクセイ。こっちにおいで。

行方不明になった息子は、病院で預けられている子供なのか、

無残に傷つけられ、変わり果て、遺体となった子供なのか、
鑑賞者は、想像力を掻き立てられる

アレクセイ、君は、生きているの?
それとも、冷たい湖に沈んでいったの?

二人目の奥さんの子供を、乱暴にゆりかごに叩きつける男に、『愛』をもって、生きてゆくことができるのか?

母親が『ロシア』と書かれた服で走りだすシーンの意味は?


闇深い作品だったなぁ。

息子の一筋の涙に目を向けず、母親は携帯の画面に目を向ける

どんなときも、彼の瞳を見つめないで、携帯の画面を凝視する
ぱるみ

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