みーこ

ラブレスのみーこのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
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雪がチラつく真冬の空の下、
どれだけ寒くて寂しくて悲しかったことか。


アレクセイの孤独を思うと身が切られる思いです。


既に互いへの興味が皆無となった両親はアレクセイの親権をどうするかで更に揉め、興味は現在の恋人へのみあるだけ。


存在を完全否定されてしまったアレクセイの居場所なんてどこにも無かったのでしょう。


結婚を、出産を“後悔しかない”と嘆く母親がまるで人間に見えなかった。
姿を消したアレクセイを“そのうち帰るだろ”で片付ける父親もまた同じ。


事の重大さに気付いて涙を流しても、
もはや何の意味もないんですよ。
寧ろ今更よく泣けるよね…???


一向に見付からないアレクセイ。
自分に一切関心の無かった両親の中に、
こんな方法でしか存在を知らしめる事が出来なかったのかと思うと不憫でなりません。


あまりにも酷い話。
★は付けられませんでした。
みーこ

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