しちれゆ

若い女のしちれゆのレビュー・感想・評価

若い女(2017年製作の映画)
3.7
ポーラのメンタルの強さ、図々しさ、ダメっぷり。最初、ポーラかなりブスだな、って思いました。でもだんだん可愛く見えてくる、ありがちだけど。ヘアスタイルも素敵だった。
好きだった場面は住み込みベビーシッター先の女の子サラ(5歳くらい)が「カルメン」を歌うところ。とても上手だしサラがとても可愛いし何よりこんな小さい女の子が歌劇「カルメン」を!と感動しました、よかった~👏
それと、ポーラのもうひとつの働き先ランジェリーショップの同僚の黒人ウスマン(スレイマン・セイ・ンディアイ)に目を付けた!
と、本作はポーラが男に捨てられようが金なし家なし職なしだろうがいきあたりばったりで何とかしちゃう内省の無さを楽しむ作品。最近の「病んでこそ人間」的な風潮を吹き飛ばしてくれる。ただポーラの母親の娘に対する結構抜き差しならない怨みのような負の気持ちが引っ掛かりはする。
そして30代はまだ自分が変わるには決して遅くはないのだなぁと思う。
しちれゆ

しちれゆ