【円環する老人】
90歳の老人から見た人生とは何かを問いただす映画。
90歳になるラッキー。毎朝、軽い運動をしミルクを飲み、近くのカフェに行きクロスワードを解く。いつものように過ごしていると、めまいがして倒れてしまう。得体の知れない不安が彼を覆うのだった。
彼は、毎日決まったルートを歩く。前半でばら撒いた伏線が後半に回収され、ぐるぐる回っているようなイメージを持った。そうか、生きるのはぐるぐる回ることなのだと。
血みどろの戦地で現地の女の子が侵略してくる俺たちを見て微笑んでいたんだ。所有なんて権力なんてまやかしで、俺にできることは受け入れる準備をするだけ。