当初は観る予定にしていなかったけどフォローさせていただいている皆さんのpostを見て観に行って良かったと心の底から感謝。
ずーっと頭から離れないのは、姿勢正しくピンと背筋が伸びたままスタスタ歩くハリーの姿。
90歳とは思えないあの歩くスピードは、今でもあの南西部の荒野でタバコを吸いながら微笑んでるようだ。
ハリーとの初めて出会ったのはなんの映画だろう。出演作を見るとゴッドファーザーだろうか…
エイリアンではすでにちゃんと認識している。
ただ残念のことに、名作と言われる“パリ、テキサス”はまだ観たことがない。
数々の深いセリフのある今作だが、ラッキーが放つ言葉だから感銘を受ける。
だからここで残すのは、デビッド・リンチ演じるハワードが話すとても大好きなセリフ。
リクガメのルーズベルトが脱走計画に費やした時間と、捜せないようにした手間を考えた。
すると彼は去ったのではなく
大切な用事で出かけたと気づいた
これまで私が邪魔していたと。
だから捜すのはやめた
縁があればまた会える。
私はいつでも門を開けておくだけ。
まだ心の中にはラッキーがいる。
素敵な歌声とこっちを見つけて微笑んでくれるあの姿が。
いつか心の中から出かけた時に、その時に初めて、“パリ、テキサス”を観てみようと思う。
ラッキーにはいつでも会いにいけるから。