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母という名の女のクリームのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
3.8
『或る終焉』が面白かったので、続けて同監督作品。こちらは問題作。冒頭、17才のいかにもな妊婦の翻弄な喘ぎ声から始まり、それを気にするでもないやはり妊婦っぽい女性。2人は姉妹で姉は、妊婦ではなく肥満。その家に妹の同じ年の彼氏も同居。さて、母登場!この母が作り上げた姉妹かぁ、納得!もう、全員嫌い。母が一番のモンスターなので、この女が色々巻き起こす。不快な女そのものの母。衝撃のラストで、幕を閉じる。あまり好みでは無いが、インパクトのある映画でした。



ネタバレ↓



まさに『母という名の女』。本当に名前だけの母でオ·ン·ナ。本人も17才で妊娠、出産。姉妹の父は、違う。母もきっとそう言う家庭で育ったんじゃないかと思われるが…。とにかく、頭のおかしい女で、この人にとっては、全てがオモチャ。欲しいと思ったら娘の赤ん坊だろうと彼氏だろうと関係ない。娘の彼氏を喰うシーンは、妖怪そのもの。キモくて鳥肌だった。だけど、都合が悪くなると要らなくなってしまう。赤ん坊を置き去りにするシーンも驚愕。こう言う母には成れない女の部分だけで生きる人が一定数いる事実を突き付けた映画だった。ラストに赤ん坊を娘が取り戻して終わるけど、娘も激情型なので、想像がつく。
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