りょーこ

母という名の女のりょーこのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
4.3
隣にいるのは母ではなく、女という怪物だった…。

うわぁ………
これはもう怪物ではなく狂人だ。

ミシェル・フランコ監督による、とんでもないミステリィ…
というか、ホラー!

BGMもなく、淡々と笑顔で狂った様を見せられる。
ハネケ作品に似た、目が離せなくなる逸品です!



メキシコ、海辺の別荘。

17歳で妊娠中のバレリアは、姉クララと暮らしている。

彼氏マテオと子供を育てる決断をしたバレリアは、金欠なこともあり、母アブリルを呼び寄せた。

ギクシャクしていたが、なんとか出産。
母にも手伝ってもらい、娘カレンの子育てを始める。

しかし、ある日突然、母がカレンの養子縁組を決めてきて………



とにかく母が狂ってる。

そんな彼女のペースに絡め取られた人達の行き着く先は………

たまらなく不快なのに、惹き付けられてしまう作品。
そういう所がハネケぽいなぁ~

カメラワークや無言の間、画面外の音等、色々と想像を掻き立てられます!

そしてラスト!!
あれもまた色々と解釈出来る、観た人と語りたくなる終わり方でした。

これはミシェル・フランコ監督の前2作も観なければ♪
ハマってしまいました(*´ω`*)
りょーこ

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