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母という名の女のslowのレビュー・感想・評価

母という名の女(2017年製作の映画)
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ミシェル・フランコ監督にしては、観易い作品だったのではないかな(これで?)。但し、決して気持ちの良い作品という意味ではない。本作で起こる出来事を何処まで普通だと思えるか。その境界線次第では映画に恐怖するだろうし、自分自身にハッとすることになるだろう。どちらも恐怖。
モヤッとした映画を撮る監督で思い出されるのはアンドレイ・ズビャギンツェフやクリスティアン・ムンジウ。彼らは国の事情や文化を作品に絡めることも多い。ミシェル・フランコも同系の監督ではあるけれど、その内容は世界共通起こり得る問題であることが多いように思う。だから恐ろしい…やっぱり恐ろしい。
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