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バルバラ ~セーヌの黒いバラ~のmのレビュー・感想・評価

2.0
実験的であるがゆえに、見るものを置いてきぼりにするか魅了するか両極端な作品。
私は……ちょっと残念だったかな。

マチュー・アマルリックさんが監督した作品。
彼は『毛皮のヴィーナス』で見てから気になる俳優さん。
なので今作も期待を寄せてしまったが……(笑)
『毛皮のヴィーナス』に触発されたかなぁって感じ。
けれど、うまく表現出来ていない気がする。

実際に存在するフランスのシャンソン歌手、バルバラさんの伝記映画を撮る、という作品。
バルバラさんは知識不足で知らなかったけれど、ある1曲だけ知っていた。
オシャレな曲がたくさんで、バルバラさんを知りたくなった。

けれど、バルバラさんという人物を持ってくる必要性があったのか分からない。
今作はバルバラに憑依してしまう女優という作品。
どこからがバルバラで、どこからがバルバラを演じるブリジットなのかあやふやな作りになっている。
それは『毛皮のヴィーナス』が一級品だし、近頃だと『アクトレス 女たちの舞台』などもある。

それらに比べると見劣りしてしまう。

そして、またマチュー・アマルリックさんが演じた監督が今回はめちゃくちゃ蛇足。
その視点は過剰で煩い。

私には、不安定な映画というイメージだった。
映像やインテリアなどはやはりフランス。
素敵。

ストーリー : ★★☆☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★☆☆☆☆
キャスト: ★☆☆☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆

cc/私には愛という翼がついている──。
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