miumiu

女王陛下のお気に入りのmiumiuのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

えげつない宮廷バトル。
パンフレットにより詳しい背景や史実、人物関係載ってますがあえて読まずに観た印象だけで感想まとめます。

老いも差し迫り子どももおらず、ペットのウサギが子ども代わり。病弱、孤独な女王アンと、彼女の幼なじみでお気に入りの側近レディ・サラ。
サラとは親戚にあたる没落した貴族の娘アビゲイルがやって来たことで、女王のお気に入りの座をめぐり、ジワジワと対立が深まってゆく。

アビゲイルは善玉から変わってゆくのかなー、と思って観ていたらなかなかしたたかな女だった。
レディ・サラの方が、アンを本当に慕っていたかはまあさておき、女王に気に入られ政治すら動かせる自分が大好き! で悪意はないような気がする。夫が軍人だから、戦争推進派なのもわかる。
そして女王アンは、野心家の側近たちに翻弄される弱い女王かと思いきや何のその。
最終的に欲しいものは絶対手に入れる、やはりワガママで図太い人間だな… ってなった。
女優陣は賞レース参戦納得の演技、美しくて怖い。

バトルの仕方のえげつなさは是非映画館で確認を。予告で結構見せているけれど、本編は予想をさらに超えていた…。
サンディ・パウエルが手がけた衣装、今回も素敵だった! カラフルだったメリー・ポピンズ リターンズとうって変わってモノクロチック。
独特の違和感やコメディ風味を醸す章立てや、エンドロールも面白かった。

主要な男性キャスト(といっても数は少ないが)が鬘を外した姿やメイクを落とした姿(時代的に男性貴族も着飾っている)をちらりと見せる中、ニコラス・ホルト演じるハーリー卿だけずーっときっちり着飾って政治的にもいいとこ取り。(喋り方も他の作品と違っていかにも上流階級な感じで新鮮だった)実は彼が、一番したたかなのかも。