女王のお気に入りの座を巡り、火花を散らす女の戦いを皮肉たっぷりに描いたコメディ作品です。
オシャレで可愛いポスターなのに、いざ蓋を開けてみるとまぁドロドロ。音楽や衣装や宮殿の美しさとは対照的に、女たちが欲深くて醜くて強かでビッチ!
ステュアート王家最後の、そしてグレートブリテン国の最初の君主であり、酒好き、肥満、痛風持ち、歩行も困難だったアン女王。
落ちぶれた元貴族の娘アビゲイル。
女王の幼なじみで政権まで口を出していたレディ・サラ。
レイチェル・ワイズとエマ・ストーンの演技も良かったですが、女王の不安定な姿から威厳のある表情まで演じたオリヴィア・コールマンが素晴らしかったです。
でも、羊の王様みたいなニコラス・ホルトの姿が誰よりも強烈でした(笑)。
それに貴族の遊びって下品! 皆、楽しそうだったけど。
各章のタイトルもエンドロールの文字も芸術的で美しかったです。ただ、スゴく読み難い。「ロブスター」より万人受けしそうだけど、やっぱりアクの強い監督さんなのかも。