たいてぃー

女王陛下のお気に入りのたいてぃーのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.4
本作の監督は、ヨルゴス・ランティモス。過去作は観ていない。変でよくわからんって評判だったし。本作のアン王女の醜態や全裸の男にオレンジ投げなど、変な感は垣間見られたが、それほどキツイものはなくて。だけど魚眼レンズの映像は、違和感が強くて、効果が感じられず。
アン王女役はオリヴィア・コールマン。オスカー授賞の際の華やかさは、本作の役とは別人のよう。この役のために体重増量や変なメークしたんだよね。その女優根性に感服。
アン王女に待女サラ、これにアビゲイルが加わり、権力闘争でストーリーは進む。これに愛情や嫉妬、復讐もからめてるけど、ストーリーとしては単調かな。だけど、この3女優の演技が凄まじく、圧倒された。政治家役のニコラス・ホルトもメークが若干の変な感はあったが、この女優たち相手に堂々の立ち振る舞い。やるね。
後半でレイチェル・ワイズ演じるサラが顔の怪我を隠すため、黒いレースを付けて登場したけど、この顔が妙に色っぽくて好み。こんな演出も抜かりがないね。
やっぱり、この監督は、相当力量があるね。過去作も見てみようかな。ちょっと怖さはあるけど・・・