Chiva

女王陛下のお気に入りのChivaのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.7
フツウじゃない。ツーフー(痛風)だ。

英国でも脚本で受賞しているようですが、強い強い英国人としての自信と誇りがあればこれを笑い飛ばせるのだろうか。

コメディとして痛快な展開があるのかと思い観に行ったら、もちろん笑えるポイントはあったものの、何だかゾッとした。こんなことで国政が動いていたかもしれないなんて。

そう、痛快な展開を期待していたから、途中までアビゲイルを応援していた。でも...。

重度の痛風と付き合うだけで精一杯のアン女王は、"私の"国を良くしたいという想いがありつつも、身体が追い付かずイライラ。そして、過去のつらいつらい体験も彼女を苦しめる。17人...。

傍らにはいつもレディ・サラ。気丈で女王に肩肘張らず諫言を投げかけ、女王とイロイロな面で強い絆で結ばれた彼女は、まるで摂政のように国政を取り仕切る。自らの思うがままに...。

そしてアビゲイル。父の事件で没落し、従姉妹のサラを便りに宮殿へ。のしあがりの機会、上流階級への復帰を逞しくしたたかに狙う。それは当然だと思う。そして、"舌戦"を制し見事レディにw!でも、心配していたらやっぱりふんぞり返っちゃうのね。怖いよ。ムギューーしちゃうの怖いよ。

女優三人の演技が素晴らしく、生々しい愛憎やら野望やら欲望やらがリアルに重々しく伝わってきた。この女優たちの他の作品も観たい。

衣装がすごく素敵だし、それをさらりと着こなした所作もさすが。エマ(アビゲイル)は没落娘→女中→侍女→レディとグレードアップし、それに合わせたオーラを纏う。

いやー、でも、やっぱり怖いわ。国の命を賭けて戦争してる状況なんですよ?アン女王、あの後どうなったんだろう。史実を調べてみようかな。自らの足で立ち、国をしっかりと導いていてほしいなぁ。

...あんなに足を揉んでもらったんだから(笑)。