弦をつまびくような単音が延々と響くあの居心地の悪さ。奇妙なダンスや、白と黒のバリエーションで魅せる衣装の現代性。洗練と下世話の間を行ったり来たりするパワーゲームの毒気。あっ、森の中でレスリング?もしてたっけ…(唖然)。
よくある宮廷モノをこんなにも変則的なアレンジで描いたところが斬新。
乗馬スタイルに眼帯風黒レースのレイチェル・ワイズが素敵。大好きな女優さんです。
エマ・ストーンは上品さより卑しさが勝っている。何より複雑で孤独な女王を演じたオリビア・コールマンがすべてさらっていく存在感。
どんなにあがいてもウサギと同じ、囚われの人生という哀しみ…
映像に見応えがあって楽しめました。