ぱるみ

女王陛下のお気に入りのぱるみのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

珍しく、映画館内は、飲食の雑音が一切ない居心地の良い空間だった。。観客のマナーがとても良かったってこと。マジ??

そんな中で、あかんのだろうけど、コンビニで買ったタコス🌮を予告編の間に食べようと、無我夢中で口の中に放り込んだ。。

映画は、総合藝術っていうけれど、音楽も映像も衣装も、本当に素晴らしかったなぁ。。。

ヨルゴス・ランティモスの作品は、まだこの作品しか鑑賞したことはないけれど、ネットニュースで、『籠の中の乙女』の女優さんが、鬱病を患い、亡くなられたっていうニュースを読んだことは、ある。

アン女王を演じたオリヴィアコールマン
もっと、お年を召した方と思っていたのに、若いやん!!まるで、醜い老婆に見えたのだよ。片目を痙攣させて、女王は、痛風の為、足を引きずる。

無力で、無知の哀れな、権力者。彼女に政治を動かす力は、あるの??まるで、この間、首になった桜田義孝氏のようだ。。

アン女王が痛風になったのも、私利私欲に荒れ果てた食生活の乱れ、なんだろうな。

痛風になった女王の足に、生肉を充てていたけれど、そんなの効くの😂

理解力に乏しい私なので、字幕を追うだけでは、この時代の政治的背景を理解できていなかったのさ。

公式サイトでは、戦争推進派のホイッグ党(レイチェルワイズ)
戦費の為に税金を上げることに反対する戦争終結派のトーリー党(ニコラス・ホルト)で、政治は、揉めていた、らしい。

ニコラスホルトくん、アバウト・ア・ボーイの男の子だったんだ!!大きくなったし、色っぽくなったなぁ。。。

この映画を鑑賞してから、宇多丸師匠のラジオで批評を聴いたのですが、

時代背景を、すっ飛ばしたパンチの効いたパンクな衣装を用意したみたいですね。

水玉模様のドレスに、パーティーでのコンテンポラリーダンス。

fuckを連発するエマストーン。、

レイチェルワイズに抱かれたいと思った女性は多いのではないかしら。少なくとも私は抱かれたい。。彼女の言いなりになる、アン女王に共感。

漢に勝る、あの美しくも勇敢な出で立ち。うっとり❤️
女王を操るサラ役に、ケイトブランシェットも候補になっていたらしい!!
うっひょーーー💓宝塚の男役みたいな色気溢れる配役!


レイチェル様のお顔に傷がついていようが、私もベッドに押し倒されたひ。。。(ヨダレ)

エマストーンに、紅茶に毒を盛られてた後も、
馬に乗って🐎森の中を颯爽と走るレイチェルワイズのシーンは、ハラハラした。
うわっ!!💦レイチェルが、落馬した瞬間、映画館内で、声が漏れた。

毒を盛られてから、『私に話しかけないで』と憮然とした態度をお付きの者に言い放った理由は、なんだろう🤔

もう、亡くなってしまったと思ったけれど、彼女は、生死の境で生き残る。。

印象的だったのは、エマストーンが甘い言葉でアン女王を味方にし、自分の白く美しい身体を女王に差し出し、虜にさせる。。

ベッドに女王と眠るエマストーンをみて、レイチェルが、ショックで後ずさりする、映像の捉え方が、めっちゃクール!!カメラが、サラを睨みつけるエマストーンの裸体を映しこむ。

びっくりしたのは、そのときに、エマストーンがちゃんとおっぱいを、魅せていたこと。
脱げる女優さんだったんだ…!
本当に美しい身体というのは、このことを言うんだな。。

『あの子、舌でしてくれるの』

アン女王は、サラに言い放つ。
肉体的欲求を満たしてくれるのは、若く美しいエマストーンなのだ。

アン女王の醜さは、自分に当てはまることあり。
釘をさしてくれる友達を、ことこどく切っていくぱるみ。
『酔っ払い酒癖悪い女とつきあいたーいっ結婚したーいって思う男はほぼおらんよ!』

はい。その通り。でも、いまの私には、その言葉はキツイし、ダメージでかい。
言ってることは、正しいけれど、切りたくなる。

距離を置きたい。

we don't have any real friends

レディオヘッドのトムヨーク状態。

甘い言葉だけで、側にいるひとは本当の友達ではないのに。。

女の世界って、本当に複雑。複雑にしているのは、自分で、女の友情は、ハムより薄いらしい。薄く、薄く自ら俎板の上で、ハムを切っているのは、私自身だと気づく。

片眼をピクピクさせて、17匹の兎を、流産した我が子のように愛でるアン女王の孤独に、私は、なんとなく自分を重ねてしまったのさ。
ぱるみ

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