もやし

女王陛下のお気に入りのもやしのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.8
この映画何でこんな面白いのかなーと思ったら、台詞のテンポがかなり速いんだね。ソーシャル・ネットワーク的な。
まあ最初楽しいだけで後半はうんざりだけど…笑


予告編の通りの映画です。女王のアンと、女王の幼馴染のサラと、没落貴族のアビゲイルの関係性の変化を描いた映画。

もうアビゲイルの性根の悪さは素晴らしいね…笑
まあ他2人もかなり闇が深いけど。
見てて皆寄り添える余地はあるように描いてくれてはいるけど、でもやっぱ嫌いだこの人達…笑
でも自分がこの人達と何が違うのか?と考えると、ちょっと答えに詰まるところではある。



前も書いた気がするけど、やっぱり負の感情から生まれるものは負のものでしかない、と個人的には思う。
アビゲイルはその切れる頭で戦略勝ちするわけだけど、でもそれで誰も幸せになってない。
成り上がった先に何が見えたんだろう、と思うと、ね。


幼馴染が最後に女王に言った、「私はあなたに嘘は何もない」っていうのが妙に心に残った。


一見性悪説的な冷たいだけの映画に見えるきらいはあるけど、でも誰しも生活の中に大なり小なりこういう悲劇は転がってるよなと、思いました。
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