伊藤

女王陛下のお気に入りの伊藤のネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

貴族という絶対的格差社会の時代背景、没落貴族のアビゲイルという侍女が虎視眈々と成り上がる話だけかと思ってたけど予想以上に他キャストのキャラが立っていた
三人主演女優として見事な三角関係が生み出されていた
気が弱く子供を17人失くして、うさぎに我が子を重ねる女王、側近として友として我が利のために添い遂げたサラ、失った地位を取り戻すために名誉すら捨てたアビゲイル、アビゲイルに居場所を盗られ秘密の手紙を白日の下に晒すと脅し迫ったサラが泣きながら手紙を燃やすシーンを観たとき、どれだけ冷酷に見えても女王を愛していた気持ちは本物だったのではないかと思った。
難解なラストシーンはピンとこなくて思わず調べたけど、女王がなによりも大事にしていたウサギすら道具として利用したアビゲイルと女王の主従関係が表現されてたみたいで納得した
女王にしてみればウサギもアビゲイルも所詮ただのお気に入り、最後に女王としての存在を示していたみたい
一番目立つのはやっぱりアビゲイルなんだけど、どれだけの地位を手に入れようが、綺麗な衣装で着飾ろうが品格だけは貴族のそれではなかった、結局が大事なんだよってことが読み取れた気がする
伊藤

伊藤