ぬーたん

女王陛下のお気に入りのぬーたんのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.0
アカデミー賞では最多ノミネート、そして主演女優賞受賞。批評家・世間の評価共に高く期待が大きかったが…。自分的には全くハマれず‥😅
1時間位から何を見せられてんの?という感覚で、その後少し面白くはなったものの、ラストはスッキリしないし、そのシーンを延々と見せその間中重々しい音楽をかけて盛り上げてるけど、その内容は陳腐なもの、という気がしてならなかった。
宮廷ドラマにありがちな主導権争い、女王の寵愛を受けるためのドロドロとした女の争い、などは良いが、ちょっと滑稽な感じの描き方。
3人の女優の演技合戦を観て、おぉ!となるが、それだけに勿体ない。
オスカーを手にしたアン女王役のオリヴィア・コールマン。
さすがに素晴らしかった。誰にも愛されない空虚な想いが伝わって来た。
でもこんな女王、民は堪らんね~増税増税って、他人事でなく、それは止めろって叫びたくなったよん。
『オリエント急行』のヒルデガルドも良かったし、ドラマ『ナイト・マネージャー』でも賞を受賞。演技力と個性的な容姿で圧倒される。
侯爵夫人サラにレイチェル・ワイズ。
ダニエル・クレイグの奥さん。昨年48歳で出産!信じられない…。
『光をくれた人』しか印象ないけど、綺麗な人だ。
今作では強い女性で迫力があった。
ただ、戦争のための増税と言うから、やっぱり野党の側に共感して一気に嫌いになってしまう。
女王を巡る争いのお相手アビゲイルはエマ・ストーン。
『ラ・ラ・ランド』で一躍スターに。まだ31歳なのにベテランの域。
あの手この手でのし上がるのが観ていて痛快。
どうしてもエマを応援したくなるのは、やっぱり可愛いからかな。
旦那との初夜のアレが、面白過ぎた笑!
衣装や城内の装飾などが豪華で見応えがあった。
実在の人物がベースとはいえ、大きく内容を変えているので、史実的な感動はない。
嫉妬や誤解や嘘で固めた愛憎劇で、正直一番苦手なタイプの内容で、そうでなければ評価はもう少し高かったかもしれないが。
この監督の『ロブスター』も録画したけど、観るかどうか迷うなあ。
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