DJりん

女王陛下のお気に入りのDJりんのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.0
女の恐ろしい執念を感じる作品。
まずかなり最初の方からクイーンやその側近的なサラがかなり横柄で胸糞悪く加えてエマストーン演じるアビゲイルの仲間も意地の悪い奴らばかり宮殿の中ってこんなクソみたいな奴らで溢れてるのかと強い憤りを感じた。
しかしこの最初に視聴者に与えた憎しみを回収していくかの如くアビゲイルが出世していく様子がかなり胸スカだった。
恐らくだけどアビゲイルは上流階級から身分が落ちてしまってからも常にまた上流階級に戻るチャンスを伺っていたようにも見えたし何より自分をここまで貶めた周りの人間達全てに復讐を誓っている様にも見えた。
それにこの作品を見てどれだけ偉くなっても謙虚でいたり思いやりを持つことを忘れてはいけないなと改めて思わされた。
だってはっきり言ってこの作品に出てくる奴らは上流階級の人間やクイーンを含め全員がゴミクズだから…
いくら自分たちの立場が上だからと言って下の立場の人達を蔑んだり明らかに馬鹿にした態度を取っていればいつか必ずしっぺ返しを食らうことになる。
そのいい例がクイーンの側近であるサラの末路だった。
これはたらればの話になっちゃうけどもしクイーンを含めた上流階級の人間達がもっとマシな人間性だったのならアビゲイルもここまで歪むことは無かったはず。。
全体を通して下克上的な成り上がりを楽しめたり、何度もおぉぉ😳と驚いたり爽快感を味わせてもらえた。
そして単純に成り上がりを見せて優しく正しい人間が再び幸せになるという感じにはなっていない所がなんか斬新でリアルだな😓と思った。
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