女王陛下のお気に入りのネタバレレビュー・内容・結末 - 3ページ目

女王陛下のお気に入り2018年製作の映画)

The Favourite

上映日:2019年02月15日

製作国:

上映時間:120分

3.8

あらすじ

「女王陛下のお気に入り」に投稿されたネタバレ・内容・結末

https://umemomoliwu.com/the-favourite
女王陛下が本当にかわいそう。
19
サラに感情移入。
アビゲイルは野心家で、貴族に返り咲くまではしたたかに上手く立ち回ったけど、政治的なセンスはなかったようだ。

アビゲイルみたいな女性が周りにいたらすごくヤだわ。
ピリリと辛いイギリス王室の女性たちの物語。ピリ辛どころではない。
人は愚かで傲慢で孤独。謙虚に慎み深く生きるなど無理なのかも

音楽が印象的!不協和音がよく似合う香りのする宮殿。
議会や宮殿の、魚眼レンズのような撮り方も面白かった。
アカデミー主演女優賞受賞以外なんの知識も入れずに見たから、ヨルゴス・ランティモスの作風とかも全く知らなかったけれど、画がずっと豪華だったからよくわからなくても見ていられたかも。

3人とも究極的に孤独。
アンは気が弱くて人の言われるがままの愚かで可哀想な女王として描かれていたけど、17人の子どもを亡くす気持ちって想像もつかない。
とにかく愛されることを望む姿も切なかった。権力を手にするための愛しか望んでもらえない虚無。アビゲイルはそうだったのかもしれないけど、サラの描き方にはまだ解釈の余地はあったけれど…。永遠に届かないラブレター。

やっぱり権力者からの寵愛を受けないとどの世界でも生き残っていけないの…?
薬草で女王の足を癒し、彼女のウサギを愛し、甘い砂糖のような言葉ばかりで寵愛を受けるアビゲイル。それに対して、一見冷たく見えて、政治にも自らの意見を持ち、「顔がアナグマのようになっている」事実も伝えてくれるサラが追放されるシーンは少し切なかった。
権力と寵愛の奪い合いで頭がいっぱいだったけど、Wikiのアビゲイル・メイシャムのページ見たらそういえば、二人はもともと従姉妹なんだよねえ…こうなってしまうの悲しいけど、まあ地位と権力と寵愛を手に入れて生き残るほうが大事か。
エマ・ストーンのイギリス英語、だれにも媚びない目力、怪演でした。初夜だってやってあげるだけだもんね。考え事してたの、って。

印象的なラストシーン。狡猾で強くて勝ち組で、それでもずっと孤独な三人。
鹿と乙女の、じわじわ追い詰めて来る不穏さでヨルゴス好きになった。本作は毛色がちょっと違う感じ。

権力争いお気に入りワザ
・都合が悪くなれば泣く、議会で倒れる。
・初夜にやっつけ仕事をしても、夫を怒らせない技は笑えるが、彼女の過去の辛い経験を語ってる。
・持ってて良かった薬草スキル

広角カメラの首振りで贅沢さに魅了されハマっていくような目まい感。そしてうさちゃん可愛い。

ところで、鴨レースは何でも思い通りにできる権力者が、思い通りにならない事を楽しむ遊びなのかな。時には占い気分で。誰にも相談出来ずトランプめくる女王みたいに。
エンディングのOLしまくりで、どっちがこの世から去ってウサギになるのかなーと思ったが、亡くなった子の数=ウサギ十数匹って多すぎない?もしや歴代の可愛い侍女(処分済み)も数に入っているのでは?って考えたらヒィィ女王怖っ!
女王陛下章ごとに壊れてく様すごい
誰も幸せにならない!
女性の恐さがよく描かれているというコメントをよく耳にしたけど、もっと普遍的な孤独やエゴや打算が描かれているのじゃなかろうか。
あなたの為なんて図々しい、全ては私が生きる為。
えぐさが向こうのお国は一段も二段も違って極まってた。
女王役の方の演技が素晴らしい。
女王を取り合う2人もなかなかだけど女王は抜きん出てた。

魚眼レンズで描かれる宮廷の歪みと愛の形。
カタルシスを得るようなラストにならないのが、虚無とある種のリアリティを誘うようで呆然としてしまった。

緩やかに死んでゆく登場人物達の生気がなんとも。悪循環ってこういうことなのかなぁ。
ヨルゴスランティモスはロブスターしか見てないのですが、ねちっこくて濃厚な変態感、良いですよね。ご馳走さまでした。

ラストが虚無感丸出しな2人と、うさちゃん。良いですよね。

衣装がおしゃれです。特にコールマンの衣装が好きでした。

美術の圧倒的な美しさと、3人の女優たちのそれぞれ個性あふれる魅力的な演技。物語はおかしくもあり、物悲しくもあり、ダークな笑いを誘わせる

しかし、物語が進むにつれ、そんな笑いはやがて冷め
映画が終わった後さまざまな感情が一気に湧き出てきます


前作ほどのダークさは無かったですが、話の内容も色使いも照明もカメラの位置も、監督の世界観を保ったまま、いい感じで一般受けする映画に仕上がっていました(個人的にはもっとダークでも良かったかな😄)

ストーリーは、章ごとに分かれていて、小説でも読んでいるかのように軽々と進んでいき、エンディングへ向かって、"ウサギ"と"人間"が重なっていく…
そこに3人の悲壮感や虚しさ、そして、結局は誰しもが女王のお気に入り止まりで利を得る事なく終わってしまう

そんな不条理な世界に閉じ込められた人々を覗き見みているような感覚に陥り、薄気味悪く恐ろしいランティモスの世界にあっという間に引き込まれる醜くも美しい作品です!