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ザ・スクエア 思いやりの聖域のharukaのレビュー・感想・評価

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この作品で描かれる「ザ・スクエア」ってなんだろうって考えて、作り手側がどう思ってるかは分からないけど、わたしにとってそれは北欧のイメージかなあと思う。これは、そのひとつ、スウェーデンの監督が作った映画で、そこに描かれたのはその現実だ。そこかしこに、当たり前に歪みや無関心があって、差別だってある。
富裕層であるだろう主人公にも、劇中、そこそこに理不尽で、納得のいかないことばかり起こる。でも、自分の行動はどうだったのかと我が身を省みる。彼と一緒に笑ってた、わたしはどうだったのか。その結末が、とても好きだな。
あの展示のように「人間を信じるか、信じないか」とシンプルに訊かれたら、なんと答えようか。たとえ信じたとしても、あそこに貴重品を置いていくことは、わたしにはできない。
あと、石のくだり、最高です。
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