邹启文

ザ・スクエア 思いやりの聖域の邹启文のレビュー・感想・評価

4.2
そりゃみんなだって『Black box展事件』では、セクハラをした人たちではなく主催者であるなかのひとよさんを中心に叩いていたし、
『童貞をプロデュース。事件』では松江哲明を徹底的(本来あまり関係ないザ・ギフトの感想もひっくるめて)に叩いたのに
『ゆきゆきて、地球神軍事件』の時は本来被害者である幸福の科学の方を叩いていたよね。
こういった偏見は世界共通のことなんだなって思ってね。結局ザ・スクエアとはなんであるかという作者のメッセージよりも、その作者の言動の方ばっかり気にしちゃってるから、それじゃあ何も解決できないよね。
せっかくみんな多様性という言葉を使い始めたんだし、全人類揃って本作を観て、世界平和へと繋げていこう!なんて思ったけど、この文章レビューじゃないわ

追記
その点で考えると被写体の人に何をされたかを語らせないどころか、被写体と共に事件を起こしていこうとするスタイルの原一男監督と森達也監督はきちんと被写体を怒らせないようにと、関係性を熟知しているから、上手いよね。
邹启文

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