tetsu0615

ザ・スクエア 思いやりの聖域のtetsu0615のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

理解しきれない作品なのは確か

美術館のキュレーターの男が、人助けしたら、スマホと財布をすられて、そこから彼の無関心や素っ気のない態度、不用意な言動が彼を負のスパイラルへと導く…ような作品?

財布とスマホをすられて、警察に届けず自力で何とかするというのも分からないし、あんなに冷静なのも謎

要するにそこをきっかけとして、男の愚かな行動の数々が引き起こす悲劇を巡る物語なのだろうが、理解しきれない

物乞いとかを印象的に映すあたりにはこちらの国の格差問題の提起(最終的には動画の内容)をしているのだけれどこの辺もどうにも…

ただ、なんだか見逃せない感じで最後まで集中して見られたのも確かであり、最後の娘のどこか切ない目線がこの作品を物語っているのかもと思った。

あと螺旋階段がなんだか印象的(負のスパイラルというか迷宮っぽい感じ)

他の人のレビューやパンフレット観てからの追記

猿人間?の件は、最初は何があっても皆観て観ぬ振りをしていたのに、一人が叩き出すと皆こぞって叩き出す辺りに、人間の集団心理というか現代のネット叩きに通じるものがあるのだろう。

後半になるとエピソードごとの時系列というかストーリー性?みたいなものが曖昧な感じで、どこか奇妙な感覚に。
そこからさらに物語が進むのかと思いきや、そこでブツッと終わり次のシークエンスに移るあたりがどうにも気になる(この辺も術中なのだろうが)

あと、ブラックユーモアが理解出来ないので、なかなか笑えるなんて場面には出くわさなかった。

それでもこの作品はグッと惹きつける何かがあった様な気がするし、事実最後まで目を離せなかった。
誰かと意見を交わしたくなるような興味深い作品

さらに追記したくなった
なんとなく考えに至ったことなので合ってるかは分からんけど
この映画に出てくる美術館に来る大衆とはこの映画というアートを観ている私たちなのではないだろうか?
美術に興味があって、美術館のキュレーターの話を聴いていたかと思いきや、食事になると話も聴かずにワラワラと移動する大衆、猿人間のパフォーマンス芸術だと美術だと解釈しそれを危ないギリギリまで傍観するだけの大衆
その辺が映画を観ている我々に物語っているのではないか「映画にちゃんと興味持ってる?」「映画をちゃんと分かって観てる?」的な
いや、もしくはこのように思考を巡らせてしまうことすら、監督の術中なのかと知れないし…
というよりまだ完全に考えが固まってないなこりゃ
まだ追記したくなるかも