スプリングス

ザ・スクエア 思いやりの聖域のスプリングスのレビュー・感想・評価

3.8
〈/注目を/〉

【Introduction】



『ザ・スクエアは、
信頼と思いやりの
聖域です。この中
では誰もが平等の
権利と義務を持つ
ことになります。』








-title-
《THE SQUARE》

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【Review】
タイトルだけの印象で勝手にハートフルなお話だと思っていました。ハートブレイクなお話でした。びっくりです。
美術館が新たに展示することになった『ザ・スクエア』という作品を巡る騒動を描いたお話。
主人公はその美術館でキュレーターとして働いているイケメンなちょいワルオヤジ(死語)。
キュレーターって仕事初めて知りました。博物館とか美術館とかの施設が収集する資料を鑑定したりして、業務の管理監督をする役職らしいです。なんか面白そうな仕事ですよね。審美眼とか無いけどやってみたい。
物語は主人公が路上でスリにあったところから徐々に狂いだします。バッドバタフライ効果って感じですね。不幸の連鎖が止まらないんです。
でもこの連鎖にニヤニヤしてしまう、笑。
特にYouTubeの動画炎上のくだりは『やってんなぁ!』『やらかしたなぁ!』と、複雑化していく事態にツッコミを入れつつ笑ってしまった、笑。
、、で。

モンキーマンの登場で一気に笑いが引っ込む。
気づかされる。
同じだ、と。
この物語は他人事として受け取っちゃいけないんだ、と。

寄付金を集めるボランティアに参加したことがあるけど、あの時の光景を思い出しました。みんな目も合わせようとしない。居ないみたいに振る舞う。みんな巻き込まれたくないんだなってあの時思ったことがこの映画で再び呼び起こされるとは、、こんなん思い出したらそら笑いも引っ込みますよ。。

否定はしません!助けを求める人全員を背負ってたら潰れてしまうし、自分のことでさえ手一杯なのに他人に構ってる余裕なんてない。なるべく見ないようにして。なるべく聞かないようにして。なるべく考えないようにして。すごくよく分かります。僕もそうです。

それでも僕は
『しない善よりする偽善』
って言葉が好きです。



長いし捻くれまくってたけど劇場で観ることができて良かったです!!




【Digression】
生まれて初めての献血を最近しました。
ビビってたけど案外簡単でびっくりです、笑。