ザ・スクエア 思いやりの聖域のソフィーのレビュー・感想・評価

とても考えさせられる映画。弱者への思いやりは大切だが許容範囲はどこまで？

トークショー中、観客席から卑猥な掛け声をかける人がいたが病気だから寛大にという周りの意見もわかる。だが、正装したテーブル席に現れた原始人のような人が次第に暴力的になっていく過程は今の国際社会に重なるところがあってドキッとした。許容範囲が試されている。まあまあ大目に見よう、から段々と自分の身を案じるようになり、終いには全員下を向くかそそくさと退室する始末。ノブレス・オブリージュの限界を感じる。