春紫苑

ナチュラルウーマンの春紫苑のレビュー・感想・評価

ナチュラルウーマン(2017年製作の映画)
3.5
スペイン語の勉強もしているので、スペイン映画を探していた。
しかし、みんなスペイン語を話しているけれど、映画の舞台が何処なのかわからないまま観ていた。鑑賞後に調べたら、チリだったのね。
最初に調べておけばよかった。
しかし、トランスジェンダーの女優さんが居るにも関わらず、チリはこんなにLGBTQの人に対して排他的な国なのだろうか?
車に連れ込んで暴行するシーンはあまりにも酷い。
マリーナ自身、望んでトランスジェンダーに生まれついたわけではない。
それなのに、あれほどまで差別する人たちには憤りを感じる。
しかし、LGBTQのみならず言えるのは「自分らしく生きる」ということは、時として、心身ともに途轍もない痛みを伴う。
その痛みに耐えてでも、自分らしく生きるという選択をしたマリーナの強さを見習いたいと思った。
それにしても、LGBTQ関連の映画はどうしてこうも悲劇的な物語が多いのだろう。
問題提起の作品だからなのかもしれないけれど、たまにはLGBTQの作品でハッピーエンドの映画も観たいものだ。
春紫苑

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