ナチュラルウーマンの作品情報・感想・評価

ナチュラルウーマン2017年製作の映画)

Una Mujer Fantástica/A Fantastic Woman

上映日:2018年02月24日

製作国:

上映時間:104分

3.6

あらすじ

「ナチュラルウーマン」に投稿された感想・評価

マリーナにもっと救いがあって欲しかった...
BLUR

BLURの感想・評価

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LGBTが社会問題として取り上げられるようになって久しい。

実際に当事者(LGBTの方に対峙する)になった時に自分がどんな反応をするかは想像できないが、この作品では、当事者たち("ノーマル"と自認)は主人公に対して嫌悪感をストレートに表明する。それが棘のように鋭く主人公に刺さる。こんなにひどい扱い受けるか?

印象的だったのは理解者として登場するガブリエルが通夜の際マリーナにキスされたところを直後に拭うシーン。本当の気持ちは本人にしかわかんないね。

マリーナの心情を表すために鏡が効果的に使われている。
DVDで。

主人公が実際にトランスジェンダーの女性が演じてるのが現代的だな。

誕生日に最愛の人が死んでしまうのは悲しいな。
その悲しむ余地も与えてもらえなかった主人公の姿がより哀しい。
R

Rの感想・評価

3.8
スペイン語の響きが聞き慣れてるのとえらい違うな、と思ったらチリが舞台の映画やった。調べるとチリのスペイン語はかなり音が違うらしい。ナルホドー。アルゼンチンにあるイグアスの滝をとらえた美しいショットから始まる。ウォンカーワイのゲイのロマンスを描いたブエノスアイレスの冒頭もイグアスの滝で始まる。影響受けたのかな? 主人公はMtFのトランスジェンダー、マリーナ。誕生日にかなり歳上の最愛の彼氏と過ごしていると、彼の体調が急変。大急ぎで病院に連れて行くのだが、そのまま死亡してしまう。その後、突然の死に疑惑を抱く警察の屈辱的な調査を受け、遺族の怨恨に直面するマリーナ。自分に起こるあらゆる悲劇をひたすら真顔で受け止め続ける彼女の姿は、トランスジェンダーとして生きる上で避けることのできない困難に耐え忍ぶ覚悟と悲壮感を感じさせる。とは言うものの、死んだ彼氏には奥さんと娘がいて、別居してマリーナと暮らしてたらしい。トランスジェンダーであれ何であれ、夫をとられた奥さんが浮気相手に恨みを持つのは、まぁ当然っちゃ当然。遺族のほぼ全員がマリーナをセクシュアリティのために変態扱いし、攻撃的な言動をとるのはどうかと思うが、マリーナが葬式に出させてもらえないことに怒ってることに関しては、見てるこっちとしては、まぁ不倫相手って考えると、出れないのも仕方ないのでは、と思ったりもする。が、愛する人に最後のお別れを言えない悲しみも分かる。そんな感じで、この映画は、様々なモヤモヤを見る者に投げかけ、それに対する答えを提示しないことで、その答えを自分なりに考えさせる作りになっている。最後の最後ですら、何も解決しない。宙ぶらりん。自分なりの区切りをつけるしかない。人生とはあるいはいつもそういうものだと言えるかもしれない。ただ、ひとつ確実に言えるのは、マリーナが自分らしく生きることを許さない人たちがこの社会には多すぎ、それは何とかしなければならないし、何とかしようとすればぜんぜん何とかなる問題だということ。他者を認めないことは、自分の中の多様な感情を認めないこととまったく同義。やから、マリーナをありのままに受け入れる人たちは、それができない人たちに比べて、人生の豊かさがどこからどう見ても大きい。そんなこんなを考えながら、やっぱどうしても思わずにいられないのが、マリーナが歩く姿を見ると、どことなく男に見えてしまってちょっと悲しく見えてしまうこと。やっぱ女に生まれて来たかったんじゃないかな?って思ってしまう。これは、自分が人を見るとき二種の性別をベースに見てて、それに当てはまらないものに違和感を感じてしまってるからやろな、とも思う。もちろんマリーナはマリーナらしく生きる権利があるし、そう生きるべきだとは強く思うけど。性に関する問題ってある意味究極に微妙な部分やから、いろいろ難しいし、複雑やし、大変だなーと思う。ちなみに本作、テーマは面白いし、作品としての強度は高いけど、映画の演出としては、映像のタッチやメインの音楽も含めて、僕の好みからビミョーにズレてて、もうちょい自然な感じだったらいいのになー、と思った。若干ムードを作り込み過ぎてる気がして、そこに少々邪念が生まれてしまった。
K

Kの感想・評価

3.0
トランス・ジェンダーの強き女性を描いたストーリー。

南米でも特に保守的だといわれているチリ初のLGBTを題材とした映画は、まさに時代が変わりつつあることを象徴しているのではないでしょうか。

映画の中で描かれる彼女への不当な風当たりの強さに、改めて社会の多様性への寛容さがいかに大切か考えさせられる。

まだ寛容さに欠ける現代では、パートナー側にも相手を守る責任があるのではと感じざるを得ませんでした。(そんなの必要のないことなのにね。)
まの

まのの感想・評価

1.9
踏んだり蹴ったりで悔しくて悲しいし
サウナが如何わしい
S

Sの感想・評価

3.0

ごく普通の、現代の、ありきたりなLGBTの話しでした。
ジェンダー論やLGBTを扱った物語に慣れている人には、特に目新しいモノはないと思う。
特にタネも仕掛けもない、普通の。
期待してたのでちょっと残念。

ダニエラヴェガ、全身全霊の演技だ。素晴らしかった。まっすぐな演出ともリンクして最後は泣いちゃったよ。まだまだこれが現実なんだね
まるこ

まるこの感想・評価

4.0
愛する人を突然失ったトランスジェンダーの女性。数々の差別や偏見、暴力を受けながらも、彼と紡いだたった一つの愛を守る為に前に進んでいく。セクシャリティが何であろうとも、人を愛する心は皆平等で、尊いものだというメッセージ。素晴らしき人間賛歌がここに。

主演のダニエラ・ヴェガの佇まいが美しく、とても好きだ。力強い眼差しは孤独に闘うマリーナの真の強さを映し出していた。劇中のマリーナのファッションも好き。映画全体の色彩も好みだったので、是非映画館で観たかったなあ。とても好きな作品でした。
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