この映画の良さを、私は言葉に出来ない。
大道芸人のマイケル・ジャクソンが、自分を見つめ直すストーリー。
ハーモニー・コリンさんという監督の作品、これが初めて。
前から『ガンモ』を観てみたくてしょうがない。
『ガンモ』の監督だと知って驚いた。
今作は、まずモノマネをする人たちがコミュニティを作り、彼らだけで生活する姿に惹かれて観てしまった。
感想がうまく出てこないのが、この作品の魅力なんだと思う。
最近、とみに[個性]ってなんだ?と思うようになった。
インスタでよく、「あーこの構図どこかで見たことある」とか「あーこのファッションどこかで見たことある」という事がある。
最近多いのが、りゅうちぇると似た格好してる人だったり、#ファインダー越しの私の世界、とかで出てくるポートレートとか。
別にそれが悪いとは言っていない。
私がしていない、とは思ってもいない。
自分の個性も結構、最近無いなって思ってる。
ただ、マイケル・ジャクソンを真似する彼となにが違うのかって言ったら、あまり変わらないのじゃ無いだろうかと思う。
寂しさなど自己のアイデンティティなどを隠して、他人になる。
信じている事が報われない事もあるのではないか?
自分とはなんなのだろうか?
生死とはなんだ?
ハーモニー・コリン監督から投げかけられた問いに私は答えが出せない。
マイケルの孤独や寂しさを逐一感じられ、また、どこか奇妙さや、違和感を覚える作品。
シスターの描写や、曲のインパクトが絶妙で、とてもオカシナ(良い意味で)作品を観てしまった。
ラスト。
彼は孤独でいたいと語る。
その一言に心臓が掴まれた。
マリリンは、素直に自分の心の声を聞いたのかな?
追記
The Maid Freed From The Gallows
ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★★★
設定 : ★★★★☆
キャスト: ★★★☆☆
メッセージ性 : ★★★★☆
感情移入・共感 : ★★★☆☆
cc/かりものの人生の、ほんものの幸せ。