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素敵なダイナマイトスキャンダルのfilmaholicのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

なかなかエロくグロく、そしてリアルな、あ、これが人間やなってのをまじまじと見せられた。
あっという間の2時間。


音楽や撮り方、色合いなんかも不思議な世界観で、でも劇中の末井さんにとってはまさに生きてるリアルそのもので。
精神病院とか全裸で発狂したり金とか穀物うんぬんとか、なんかもう何が狂ってて何が正しいとかのない、時代ごとまともに狂ってた時代というか、終えて今と比較できるからこそ狂ってたと認識できる時代というか。
ちょうど私が生まれる直前までの昭和ラスト10年がほんとにすごく溢れ出ていて。無伴奏を思い出したりもしたけど、でも知らない分野の出会うことのない人々の話だからすごく見入ってしまって、やばいやばいと思いながらも、それが村上淳さんや前田敦子さん、尾野真千子さんに若葉竜也君、そして何より峯田さんやったりするからもう全然目が離せなかった!!三浦透子さんはじめ、女優陣そして編集部や喫茶店の男性陣もほんとにすごかったな!!!

今日はワールドプレミアらしくテアトル梅田が初めての一般公開だったらしく。
監督が7.8年前からずっと映画にしたくてなんとか公開したかった!映画化に賛同してくれた末井さん、佑くんスタッフキャストに感謝。そしてたくさんの人に見てもらって初めて映画は完成するという熱い言葉。40分のトークショー後劇場出口で見送ってくださったその姿勢、そして何よりあれやこれやと末井さんをやりきった柄本佑さんは表現者であり作り手だなぁと改めて。
そして、あ、そーいえばこの人ホンマにおるんやった!狂ってるとか言ってすいませんって思っちゃうくらいに普通な原作者の末井昭さん。笑 チャーミングで撮影の話なんかもたくさんしてくれて実りある3時間弱でした!
うちの母心中してて..って普通に話し出して驚いた笑 上映後で安心!笑
ああ。私の知らない時代の知らないジャンルの人たちのお話。
でも絶対的にあった、アナーキーなあの頃。。。
R25にしてくれ!笑笑
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