笑えるシーンがあって、グッとくるシーンがあって、不気味なシーンもある風変わりな作品。
70,80年代の描写がかなりリアルに描かれている。服装や髪型、風景、物もそうだし、何度か流れるママス&パパスの「夢のカリフォルニア」がかなりいい役割を果たして、まるで当時にタイムスリップしたような気持ちになれた。
主人公末井は、色々な不運に巻き込まれて、何度も挫けそうになるのだが、その度に立ち上がる強い人間だ。辛い事ばかりでもうじうじしてる場合じゃないなと思わせられた。
ピンク映画並みにヌードシーンも多いが、多分女性の人でもあまり抵抗を感じないのではないかと思う。それは作品に漂うポップさや、軽いシーンと重いシーンのギャップが非常に上手いからだと思う。
一見の価値ある良作だと思う。