書庫番

素敵なダイナマイトスキャンダルの書庫番のレビュー・感想・評価

4.0
2018年03月29日 シネマシティにて鑑賞。

柄本佑の絶妙な演技で綴られる、エロ編集者として一時代を築いた末井 昭の半生。
画づくりとキャストが持つ雰囲気で当時の時代感とパワーが伝わって来るし、そこそこ衝撃のエピソードが実話な分だけ、誇張しない登場人物の描写が良い。

実際の末井 昭を知らないのに、何の疑念も抱かせず「そうかこんな感じの人か」と思わせてしまう柄本佑、恐るべし。
非日常的な過去を持つ、掴み所のない実在の人物という難役を見事に演じきる。
今作では物足りなさも感じたが、前田敦子も安定の好演。 

本作は本当にキャストが充実。
末井の母を演じた尾野真千子の妖艶さと母性。
この人、ホント上手い。
裸身を晒すのは共通でも三者三様の存在感を見せた、三浦透子、木嶋のりこ、瑞乃サリーも本作のポイント。

驚いたのは荒木経惟を演じた菊地成孔の嵌り具合。
脱帽。
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