KenzOasis

リトルGのKenzOasisのレビュー・感想・評価

リトルG(2015年製作の映画)
3.0
おじいちゃんと僕。

ずいぶん前に観たんですが、フィルマークスに無くてリクエストしました。笑
一人目になりそうなので、あらすじを。

裕福な家庭に生まれ、優しい両親と仲良しの友達に囲まれて暮らしていたアルメニア人のアラム。ある日突然両親が交通事故に見舞われ、ベイルートからロサンゼルスにいる祖父を頼ることになる。

靴屋を営む優しい祖父だったが、そこではアルメニア人への陰湿な嫌がらせに悩まされていた。

同じようにアメリカに住むアルメニア人のギャングもまたそうした差別的扱いに怒り心頭で
「アルメニア人を舐めるな!分からせてやる」と過激な思想でいつ暴れだすかわからない状態だった。

いつもは彼らをなだめていた祖父だったが、あるとき事件が起きてしまう。
アラムが現地の不良たちに襲われてしまったのだ。

それ以来ギャングの若者に付いて回る生活になったアラムに、不穏な影が近付いてくる…

最初はウブで可愛らしかったアダムがどんどん変わってってしまう様はなかなか、痛々しさすらあった。
娘夫婦を失ったばかりで孫を大事に大事にしすぎてしまうおじいちゃん。
それに反発するように、一見すると強くて頼りに見えるギャングに寄りかかってしまう孫。

どうしても、ちょっとずつすれ違っていってしまうのはなかなか可哀想というか、あーー…ってなります。

基本的に静かで盛り上がりみたいなものには欠けるし、ちょっと暗い作品ですね。
でも静かに、アラムに同情というか、負けるな!って気持ちになる展開。

ひどいわけではなかったけど、めっちゃいい!ともならないかなー。
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