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散り椿のmitakosamaのレビュー・感想・評価

散り椿(2018年製作の映画)
3.7
スカパーにて。原作は蜩の記と同じ葉室麟で、主演も同じ岡田准一。
そして監督はカメラマンとして有名な木村大作。氏が撮影も務めるだけ有って絵作りのシッカリした時代劇になったね。

新兵衛(岡田)は藩を出た身だが、妻の死去によりまた故郷へ戻る。
かつて藩の不正を暴こうとしていた新兵衛が戻った事で、家老(奥田瑛二)らは危険を察知し圧力をかける。
かつて四天王と言われた剣豪、新兵衛・榊原(西島秀俊)・篠原(緒形直人)は再会。(もう一人の坂下は既に死去)

奥田瑛二もそこそこジジィになって良い感じの悪役が演じられるようになったね。

そして岡田准一が真に今の日本を代表する時代劇俳優になったと感嘆した。本当に“良い顔つき”になったよ。
岡田は決して背が大きい訳じゃない。だから三船の様な大柄な男が演じる大柄なアクションは出来ない。
それを逆手に取ったかの様な、膝をついてのチャンバラはスピード感にキレもあり素晴らしい見せ方だったと思う。
岡田准一が殺陣師としても成長している分、西島秀俊らがちょっと見劣りするのは致し方無い。それくらい岡田准一の出来が良い。今一番脂がのってる時期かもしれない。
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