なつこ

散り椿のなつこのレビュー・感想・評価

散り椿(2018年製作の映画)
4.0
古き良き「美しい日本映画」を観ました。
綺麗、でも、素敵、でもない。
美しいという言葉しか当てはまらない。
スクリーンに映る、主張をしない、ただそこにある静かな美しさ。
物語も良い意味で意外性やテンポに頼らず、ただひたすらに「愛」を描いている。

原作を読んでいないので、どこまで原作に沿ってるかは分かりませんが、こんな作品を撮れる監督はもう殆どいないだろうし、逆に若手がこういう作品を撮ったら「つまらない」と言われてしまいそうな、本当に絶妙なライン。
木村大作さんには、本当に長生きしてほしい。

しかし噂に聞いていた雨のシーン、ホントに全然顔見えないよ!(笑)
監督の仰った心の目で観ました...( = =)
キャストやスタッフの名前は、みんなご自身で書いたんですね。
時代劇には、岡田の字が可愛すぎてちょっと笑いましたが(笑)
最後まで監督の愛がいっぱい感じられました。ありがとうございました。
なつこ

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