ロッツォ國友

バック・トゥ・ザ・フューチャーのロッツォ國友のレビュー・感想・評価

3.8
「"どの時代に?"と尋ねてくれ!?
我が愛犬は世界初のタイムトラベラーだ!!」


うっひょおおお!!
やっぱ一作目は最高ですなぁ!!!
スピルバーグ監督作だと思ってたが、監督はロバートゼメキスさん、スピルバーグさんは製作総指揮だそうで…この関係はよく分かりませんな。


タイムトラベル作品自体は当時でも珍しくなかったかもしれないが、それを非常にポップな視点で描いたところに本作の面白みがあると思う。
脚本の表記ミスから生まれた「1.21ジゴワット!!!!(本当はギガワット)」という誤訳も、ここまでくるともはや文化遺産レベルである。

あと、ドク役の目がハンパない彼、「カッコーの巣の上で」にも出てたよね。目がすんごいよ。

あとあと「目」と言えば、初めてヤングパパを見つけてしまった時のマーティのあの驚き顔も最高でしたね。
イケメン俳優ポジションなのに、顔芸すごいな。
この辺のギャグはかなりノリが軽いが、しかし安い感じはしない。いいバランス。



未来で何気なく散りばめておいた伏線を、過去で分かりやすく回収しつつ、過去と現在の時間の繋がりを感じさせる語り口がとても楽しい!
セリフも説明過多にならず、掛け合いがまた面白い。

軽快なテンポで話を進めるが、終盤のハラハラ演出の連続と展開の緻密さは今見てもドキドキさせられる。
これぞエンターテイメントじゃないですか!
オチはみんな分かってるのに、やはりあの燃えている轍の光景には鳥肌が立つ。


より良い未来を作る為にこそ、勇気を持って前に踏み出してみろ!といった感じのメッセージもストレートに響く。
パパの若い頃って、最初スピルバーグ自身の投影なのかなと思ってたが、まぁ監督じゃないからそうでもないのかな?
ただ、製作者自身による、踏み出せなかった自分への過去に対する勇気づけみたいな意味合いはあると思うな。このあたりの描写には感情がこもっているし、だからこそ、観ているこちらも勇気づけられる。

何より、未来の人からの後押しだけでは辿り着けない自己決定が問題を解決するからこそ、今を生きている我々も頑張ろうという気になる、のかも。



やっぱり夢を与えるのが、これぞ映画って感じっすよね!
もはや長々と書けないが、最高の一言。
80年代、50年代のアメリカをポップに味わえるのも実に楽しいし、何より今では80年代すら懐かしい過去というところ、むしろ放映当時より面白みが増してるんじゃないでしょうかね?

タイムトラベルものの金字塔、やっぱ最高でしたぁ!
ロッツォ國友

ロッツォ國友