図師雪鷹

バック・トゥ・ザ・フューチャーの図師雪鷹のレビュー・感想・評価

5.0
大昔に観た記憶はある。だが、主人公が過去に戻って歴史を改変してしまって、お父さんとお母さんが結婚するようにし向かなければならない、という大まかなストーリーしか覚えていないため再度観ることに。

脚本の完成度にビビり倒した。

この映画が現在に語り継がれるまでに有名になったのは、「タイムスリップ」というテーマに対する話の膨らませ方が巧いからだろう。
例えば、
・主人公の父はバードウォッチングをしていて車に轢かれたと言うが、実は…
・主人公の母は「女は誘いを待つものよ」と言っていたが、実は…
・主人公の父のいけ好かない上司。2人の昔の関係はというと…

他にも、タイムスリップものだからこそ楽しめるイベントが山のようにあって楽しめる。
それだけでなく、何かに失敗した際の代償が常に主人公たちにまとわりつき離れない。そのため、最後の最後まで手に汗握って観ることができた。

個人的には1955年のドクのラストシーンが好き。未知の領域を実際に目撃した驚き、そしてそれを自分が作るんだという希望が混じり合ったあの表情はなかなか忘れられない。
図師雪鷹

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