柊

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。の柊のレビュー・感想・評価

3.7
途中ちょっと中だるみしたけど、ちえさんの死んだふりシーンが楽しそうで何とか…
矢鴨は笑えた。

ちえさんが時々ぶっ込んでくる文学ネタで、日文好きなんだなぁ、「月がきれいですね」を所々で呟くので、知ってる人はピンとくるけど、知らなければじゅんさんと同じように最後にそうだったのかぁとなるわけだ。どっちの立場であろうとそこは楽しめた…と思う。

榮倉奈々の妻役は予想外に良きです。安田顕とのたぶん年の離れた夫婦役もよく似合っていて微笑ましい。残された者の淋しさが身にしみるだけに二人で平穏に過ごす時間の大切さはほんとにそうだなって思う。
でもこれは一人になってこそ知る感情なんだな。きっと…

大作でもないし、意欲作でもないけど、何か心の隙間を優しく埋めるような作品かもしれない。

でも、玄関あけてすぐリビングな間取りは現実的ではないな。ビックリ感を演出する上での間取りですね。クリーニング屋さんの品川徹氏も高齢者の侘しさを演出するには、ちょっと年が行き過ぎ?あんな手作業のクリーニング屋さんめちゃくちゃ重労働の力仕事でしょ。もう少し 違う職業の方が納得したかも。

あと、お父さんきっと救急救命での処置後に見えるけど、ストレッチャーみたいなベッドに寝かされているのは違和感ある。さらにかけられているのが家にあるような柄物のタオルケット。静岡の病院はあんな感じなのかしら?ご当地病院事情を私が知らないだけかな?まぁ細かい事ですが。

大谷亮平の相手役って何かいつもかなり年上感がある。野々すみ花綺麗な女優さんではあるけど老けて見える。バッティングセンターでの打撃豪快で凄いなと思ったら代役だったね。本人が吹き替え無しでやってたら見直したのにな。残念。
柊