EDDIE

家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。のEDDIEのレビュー・感想・評価

3.4
で結局なぜ妻は死んだふりをしていたの??
作品としては面白いし、伝えたいメッセージは自分なりに解釈したけど、肝心のタイトルの解を投げっぱなしにされた感覚でスッキリせず。

本作は「Yahoo!知恵袋」に投稿された妻の奇行が話題になり、コミックエッセイ化するなどした実話を基にしたストーリー。
夫の加賀美じゅんを安田顕、妻のちえを榮倉奈々が演じており、2人ともとても魅力的なキャラに仕上げています。
バツイチ再婚のじゅんは、妻のちえと結婚3年目に今後も結婚生活を続けていくかの意思表示を行おうとルールを決めていました。
そんな3年目の運命の日、仕事から帰ると妻が死んでいた(死んでいるふりだった)のです。この日から仕事から帰るたびに妻があらゆるバリエーション豊かな死に様を見せてくれるのですが、じゅんの気持ちもわかります。もういい加減にしてくれと。
これはじゅんの後輩の佐野壮馬(大谷亮平)がちえに投げかけるセリフが物語っていましたね。つまりは男、夫は一方的なんだと。夫婦での生活よりも自分のことが大事なんだと。

ちえは夫の進言の通り、クリーニング屋でのパートを開始し、そこで出会う店主の横山さん(品川徹)との接点によって、また命の尊さを再認識するという場面があります。他にも父親の進一(螢雪次朗)とのエピソードも相まって、凄く素敵な話だなぁと感じました。

それ故に感動的なクライマックスを迎えたわけですが、結局のところなぜ死んだふりをしていたのかは、ちえと2人でデートするシーンでじゅんがその答えを発しているようなんですが、風の音とともに音声はかき消されてしまうという演出がなされています。
つまりはこの映画を見て、鑑賞者はそれぞれで答えを見つけてみてくださいという投げかけだったと思うんですが、ここまで見せといてその演出は野暮じゃないか?と感じざるを得ませんでした。答えは何通りもあっていいのです。ただ映画としての解を見せてほしかった。

一方で、ちえを演じる榮倉奈々が可愛すぎたので、それはそれで観る価値ありますね。ワニに頭から食べられているシーンはさすがに笑いましたが、ワニが実は本作ではかなり重要なキーアイテムでもありますね。

まぁ総評すると伝えたいことはなんとなくわかるがもうちょっとどうにかなったろう。です。内容的にも100分ぐらいに抑えてほしかったですね。