さよこ

さよなら、僕のマンハッタンのさよこのレビュー・感想・評価

2.5
【過去作品をイメージして期待すると痛い目みるやつ】
500日のサマー、Giftedの監督最新作。2つとも好きな作品なので期待大で観賞。

うーん……なんだろう、このもやもや感。こじらせ大学生(♂)の不器用さがぜんぜん可愛く思えない(´・ω・`)粘着質系…。。何がどうしてそうしたのか分からない行動だらけで気持ちが追いつかなかった(これはあたしの頭の回転の問題だな…他の人のレビューを読んで勉強しよう、、)

大学生とその隣に住み始めたおじさんの交流はとても面白かった。おじさんの言葉が哲学的だったり抽象的だったりして、考えさせられたし、この作品が使う言葉は独特だなぁと感じた。

心に残った台詞はこの2つ。

「あたしが奪ったんじゃないの。彼女が譲ったのよ」

「未来を期待するには、過去を捨てすぎた」

最初の台詞は、父の不倫相手が言った台詞。これは物語が終盤になるにつれて別の意味を持つんだけど、最初に聞いたときには「略奪愛ってそういう解釈の仕方もあるのか!」て目からウロコ状態だった。その前後の会話では"無意識の選択"についても語ってたので、略奪された側は無意識に"略奪されてもいいや、て思ってる"ともいえるのかなぁ、と映画に全然関係ないところで勝手にしみじみしてた。

もう一つの方はネタバレになりそうなので詳しいことは省きますが、これも今までの自分を振り返りたくなるような台詞だったので印象に残ってる。

全体を振り返ると、作品からのメッセージを受け取るには自分のアタマでは難しく「こじらせ大学生が性欲と愛情の区別がつかなくて年上女性に翻弄された話」であり「モテてるわけでもないのに、調子乗ってこないだまで必死に口説いて相手にしてもらえなかった女の子に上から目線になったりする話」ていう低俗な印象になってしまった…(´・ω・`)ごめんなさい。

【追記】
結局ミミが一番良い娘だった気がする。知り合いのいないパーティにもちゃんと付き合ってあげるし、父親の尾行にも付き合ってあげるし。優しい。

結局主人公が一番性格悪かった気がする。二番目が不倫相手。というか恋愛映画としては成立してないし、家族映画としても違う気がするし…。自分にはぐっとくるものが見当たらなかった。残念。
さよこ

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